こんにちは、コピーライターの眞山です。
ビジネスに物語の要素を取り入れる、ストーリーテリングを推奨しています。
前回の記事で、webでのコピーライティングに立ちはだかる「3つのnot」を紹介しました。
3つのnotとは、not read (読まない)、not belive(信じない) not act (動かない)のことで、コピーライターの仕事とは、この壁を乗り越えることが最重要課題になります。
では、具体的にどのようにして乗り越えるのでしょうか?
ここでストーリーテリングの出番となります。
not read (読まない)の克服
あなたは、余暇を使って映画やテレビドラマ、マンガ、小説、舞台演劇などを見たことがありますか?おそらく、一度は誰しもがあると思います。
僕の場合、36になったいいオッサンですが、週刊少年ジャンプは毎週欠かさず読んでいます。
読者歴20年以上!(笑)妻にイヤな顔をされてもめげません。
なぜ読むか?と聞かれたら、理由は単純明快。面白いからです。
一方でビジネス書とか、仕事で必要な資料、何らかの手続きで必要な書類は?というと、自ら進んで読みません。必要に迫られることは分かっていても、です。
これも理由はシンプルで、面白くないからです。
つまり人は、面白いと感じる文章は、自ら進んで読むものです。
そして、面白いと感じる文章には、必ずストーリーが存在しているんです。
ワンピースの単行本とぶ厚い国語辞典、自分から進んで読みたくなるのはどちらか?読んで心動かされるのはどちらか?
答えはカンタンですよね。
読者の心を動かすストーリーを導入して、最初から読者の興味を惹きつけて放さない。
最後までワクワクしながら読み進めてもらう。
これがnot readを克服する方法です。
最初の書き出しで、読者の興味を引き、「先が気になる・・・」と思ってもらえば、こちらの勝利です。
not belive(信じない)の克服
人は、共通点がある人に対して親近感を抱きます。
文章にストーリーが存在するということは、書き手であるあなたが主人公として文章を構成している場合が多いでしょう。
主人公であるあなたは、様々な苦悩や葛藤を抱え、それを乗り越えて成長していきます。それがストーリーです。
その過程において、読者が「あ、おれも同じことで悩んでる」「私も、こんな方法で乗り越えたことがあった」などと、共感してくれそうなポイントを盛り込んでみて下さい。
特に、失敗談や挫折談を盛り込むと良いでしょう。
うつになった、借金を抱えた、家族がバラバラになったなど、困難が大きければ大きいほど、読者はストーリーにのめりこんでいくと同時に、あなたをより身近に感じます。(もちろん、ウソはだめですけどね笑。どこかでバレますので)
さらに、そんな困難を乗り越えて現在成長しているあなたの姿は、非常に魅力的に見えます。
ブランディングにもつながっていくのです。
ストーリーにおいて、大きく主人公の気持ちや状況を降下させた後に上昇させるのは、基本であると同時に奥義でもあります。
うまく使えば、あなたを身近に感じ、あなたの気持ちや行動に共感し、信頼につながっていくのです。
not act(動かない)の克服
さて、あなたは読者さんとの関係を築き、信頼を得られるまでに至りました。
その次に立ちはだかるのは最後の壁です。
読者に行動に移してもらうのは、ビジネスで言えば「クロージング」にも当たります。
クロージングだけで考えれば、申込期間を限定する、読者が抱えるリスクをカットする、特典を増やして商品の価値を上げるなど、様々なやり方があります。
しかしストーリーテリングで言うとこの段階でやるべきはシンプルです。
読者に、夢を与える。
これが最重要で、最も難しい段階です。
読者に動いてもらうには、そのメリットを詳しく伝える必要がありますが、そのメリットを読者が得た状態を鮮やかにイメージしてもらうことが大切です。
その状態が現実的かつ理想的であればあるほど、読者はその状態になりたいという強い願望を抱きます。
ゲームで言えば、ラスボスを倒し、クリアしている状態と言えるでしょう。
マリオで言えば、クッパを倒してピーチ姫を助けた状態、ドラクエで言えば魔王を倒して世界平和が訪れた状態です。
この状態が魅力的であればあるほど、人は動きます。
あとはいかにして、その魅力を伝えるか?ここがコピーライターの腕の見せ所になるでしょう。
まとめ
最後に要点をまとめておきます。
- not read (読まない)の克服⇒読者の興味を引く
- not belive(信じない)の克服⇒読者に共感を与える
- not act(動かない)の克服⇒読者に夢を与える
ストーリーテリングを使って、3つのnotを乗り越える方法をお伝えしました。
次回の記事では、具体的にどんなストーリーが魅力的なのかをお伝えしていきますね!
今回はこの辺で!
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